学級担任がうつになってしまったら、学級経営に多大な影響が出るので、担任のうつ対策は重要です。
しかし、もし学級崩壊で担任がうつになったときは対処法があります。
過去に学級崩壊を経験し、管理職に勧められて精神科を受診したことがあります。
学級崩壊で担任がうつになると、学級がうまく機能しなくなるほど、担任のうつは学級に大きな影響が出ます。
この記事ではこんな疑問に答えます。
担任がうつになってしまうと、学級がうまく機能しなくなり、子どもや保護者、同僚の先生など多くの人がつらい思いをします。それだけ担任の先生の存在は重要なのです。
この記事を読めば、学級崩壊をして担任がうつになったときの対処法が分かります。
うつになりそうなくらい学級崩壊で悩んでいる先生、学級が苦しくてうつになってしまった先生は、この記事をぜひ最後までお読みください。
学級崩壊でうつになった担任とは
学級崩壊で担任がうつになると、下のような状態になります。
厚生労働省e-ヘルスネットによると、うつは「心のガソリンが切れた状態」のことです。
次のような症状がある場合は、うつの心配があります。
- 夜眠れない、または朝早く目が覚めてしまう。
- いつも気分がゆううつでなきたくなることがある。
- 頭が重い感じがしたり、頭痛がする。
- からだがだるい、疲れやすい。
- 原因不明の肩こり、胃の不快感、動悸、便秘、下痢がある。
- 体重が減った、もしくは増えた。
- いつもより食欲がない。
- いつもより性欲がない。
- 仕事を始めるのがおっくうだ。
- 集中力・決断力が鈍っていると感じる。
- 人と会うのは気が重い。
- ちょっとしたことでイライラする。
- 自分自身のことを責めてしまうことがよくある。
- これからのことについて自信が持てない、不安がある。
- 朝起きたときは気分が重いが、夕方になると気分が軽くなる。
- 生きているのが嫌になることがある。
- 何をしてもおもしろいと感じない。
- 1ヶ月以上毎日、ゆううつな気分や沈んだ気持ちがが晴れないままでいる。
- 1ヶ月以上毎日、何事にも興味がわかない、いつも楽しめていたことが楽しめない。
- 平日だけでなく、休日も調子が悪い。
(参考:医療法人東横会たわらクリニック)
- 週末はほとんど寝込んでしまう
- 仕事を持ち帰っても全く気が向かず、見るのも嫌になる
- テレビをぼーっと見ているがどんな内容だったかほとんど記憶がない
学級担任がうつになったときは、テストの採点や成績処理、プリントの丸付けなど学級の仕事がほとんど進まなくなり、学級にとって大変良くない状態となります。
学級担任は、うつになったときの対処法を知っておくだけで学級の仕事を進めることができます。
学級崩壊で担任がうつになったときの対処法7選
学級崩壊で担任がうつになったときの対処法について紹介します。
- 十分な休養が何よりも大事
- 決して焦らない
- 日光を浴び生活リズムを整える
- 気が楽になることを生活に取り入れる
- バランスの良い食生活
- 自己判断で治療しない
- 専門医のアドバイスを
(参照:心療内科精神科:たわらクリニック)
十分な休養が何よりも大事
学級崩壊が起こると、普段の授業や学級経営の業務だけでなく、生徒指導や保護者対応などの、一気に仕事が増えます。
仕事が増えると、担任の疲労度が増して仕事が進まなくなるので、学級のことが進まずに学級がどんどん機能しなくなることがあります。
学級がうまく機能するようにするためにも、担任はしっかりと休みましょう。
決して焦らない
学級崩壊をしていると、担任の心の中には「担任である私が早く体調を整えて子どもたちのために働かなくては」と思ってしまいがちです。
しかし、うつは決してすぐに治るものではありません。調子が上向いた時に無理をするとかえって悪化することもあります。
少しずつ、ゆっくりと時間をかけながらうつと向き合っていきましょう。
日光を浴び生活リズムを整える
うつになると、気が重くなり、朝に目が覚めても布団から出ることがなかなかできずに、生活習慣が乱れがちです。
生活習慣が乱れると体調も崩れやすくなるので、午前中にしっかりと日光を浴びるようにしましょう。
日光を浴びると、自然と身体が朝ということに気付き、生活リズムが整う第一歩となります。
気が楽になることを生活に取り入れる
学級崩壊が起こると、いくつもの問題が起きます。
どうにか解決しなくてはならないと悩み続けると、気が休まらずにうつが進みます。
休みの日は担任であることは忘れて、映画やドラマ、スポーツなどの趣味に没頭することで気を休めることができます。
長編アニメで続きが気になるように工夫されているので、飽きずにぼーっと観ていられます。また、アニメを通して、人の生き方や在り方について学べます。
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バランスの良い食生活
学級崩壊でうつになると、保護者対応や生徒指導など仕事の量が一気に増え、担任はひどく疲れてしまいます。
- 家に帰ってから食欲が出ずにすぐに疲れて寝てしまう。
- 朝起きてもあまり食欲が出ないので、ヨーグルトだけ食べて出勤する
- 学級の居心地が悪いので、教室で給食を食べようとしても食欲が出ない
学級崩壊をしていると、担任は上のようなことが原因で食欲が湧かないことがあります。
しかし、体の調子が悪くなるとうつがさらに進んでしまうので、意識的に食品をバランス良く食べることが大切です。
自己判断で治療しない
教員の中にはうつになっても、次の年には楽しくバリバリと働ける人がいます。
それは、うつ病の急性期はおよそ3か月で、その後は安定してくることが大きな要因となります。
しかし、うつから明けて元気になったからといっても油断は禁物です。
うつは再発する可能性が高いので、あまり無理をせずに、少しずつ仕事を進めていきましょう。
専門医のアドバイスを
自分がうつかなと思ったら、精神科の先生の受診をすることをおすすめします。
学級崩壊の状態で担任がうつになることを精神科の先生も熟知しています。
精神科はプライバシーを配慮している病院が多く、受診していることが知られないようにしてくれるところがあるので、人からの目を気にすることなく安心して受診することができます。
精神科の先生は、僕の話を否定することなく、じっくりと話を聞いてくれたので、話をするだけでも気が休まりました。
担任がうつになったら立場はどうなるのか【解雇にはならない】
学級崩壊で担任がうつになったとしても、クビにさせられることはありません。
教員が免職となるのは次の場合です。
教員が免職となる場合
- 児童・生徒にわいせつな行為を行った場合
- 重大な交通法規違反もしくは交通事故(飲酒運転など)
- 教員の執務に関し行った違法行為(PTA会費の横領など)
学級崩壊で担任がうつになったとしても、うつになることは法律違反ではないので、教員を解雇させられることはありません。
学級崩壊はいろんな要因があって起こるので、学級崩壊自体が法律違反になることはありません。
教員がうつとなって働くことが困難になっても、しっかりと休養を取りましょう。
休んだ担任が解雇されることはないので、うつになったら積極的に休養するべきです。
学級崩壊で担任がうつになる理由【課題が多い】
学級経営をしていると、いくつかの課題にぶつかります。
その課題の多くは子どもが持ち込んだり、家庭が盛り込んだりする課題ばかりです。
しかし、その課題に担任として向き合っていると、いつしか担任の課題へと変わっていってしまうことがあります。
- 他のクラスは宿題の提出率が良いのに、自分のクラスだけ宿題の提出率が良くない
- 担任が指導しても、何日か経つと子ども同士のトラブルが続いている
- 保護者からの要求に応えなければならないと張り切る
- 不登校の子が学級に入れないのは担任のせいだと思い込む
担任は授業を行うだけでなく、いくつもの課題と向き合う仕事です。
すべての課題に向き合い、すべてを解決しようと思う担任の先生は一見良い担任に見えますが、課題を解決できないというジレンマにどんどんハマっていってしまいます。
学級崩壊が起こり、担任が取り組める課題の容量オーバーとなったときに、担任はうつになります。
担任がうつになったときの学校の協力体制とは【人数不足】
学級崩壊で担任がうつになったときは、管理職を中心する学校の先生が立て直しに力を入れるようになります。
しかし、管理職も学校の管理や保護者対応、来客・市教委対応などの仕事があり、手が空かないことが多いです。
- 県や市の教育委員会からの調査に追われて、管理職が職員室から動けない
- 学級での問題が複数の学級で同じタイミングで起きると対応が遅れがちになる
- 不登校児童の安否確認などの対応で、電話が長くなることがある
学校の管理職や教員が手が空かないことが多いのは、教員不足による問題です。
つまり、担任が学級崩壊でうつになって、管理職や教員に迷惑をかけてしまうと感じることがあっても、その迷惑はうつになった担任の責任ではなく、うつで苦しんでいる担任を救えない社会の問題です。
だから、担任は学級崩壊でうつになっても、自分を責めることなく、しっかりと休んでください。
学級崩壊で担任がうつになった時のまとめ
学級崩壊で担任がうつになったとしても悪いことではありません。
何よりも休養がいちばん大事。しっかりと休んでください。
適切な対処法を行えば、心が軽くなり休日も笑顔で過ごすことができます。
しかし、うつから抜け出そうと思っても適切な対処法を知らなければ、いつまでもつらい日々を過ごすことになってしまいます。
適切な対処法をこの記事で理解することできても、時間とともに忘れてしまうこともあるのではないでしょうか。
本サイト「学級崩壊の修理屋さん」では、今後も学級崩壊について解説していきます。
今後もぜひご参考ください。