学級崩壊で苦しむ先生は毎年のようにみえます。
学級崩壊が起きると、子どもたちが好き勝手をやるようになり、教室の雰囲気が大きく乱れます。担任の先生は苦しみ、努力が報われないこともあります。
しかし、担任の先生が学級を立て直す方法はあります。
立て直す方法はないかなぁ。
過去に学級崩壊の経験がありますが、現在も教員を10年以上続けています。
毎日、担任として学級で楽しく過ごせていて、子どもから「来年も先生が担任がいい!」と言われることがよくあります。
この記事では、こんな疑問に答えます。
学級は一度崩れると、立て直すのが難しいと言われます。
しかし、学級崩壊の立て直し方は確実にあります。
この記事では、学級崩壊の立て直し方を解説するので、
明日から使える子どもたちに伝えるべきポイントや参考にすると良い先生や教育書などを知れます。
「今の荒れた学級を立て直したい」という方は、ぜひ最後までお読みください。
学級崩壊を立て直す方法<基礎基本>
学級崩壊の立て直しの基礎基本は、
学級はこの「雰囲気」と「時間」で良し悪しが決まります。
学級を立て直す時は、子どもたちが楽しく盛り上がる雰囲気があるか、時間を守れているかがポイントです。
子どもや先生の仲が良く、クラスの雰囲気が良い例を紹介します。
- 子どもたちが人を受け入れる雰囲気がある
- 子どもたちが進んであいさつをする
- 授業開始の時間には席について準備をしている
- 先生が授業に遅れたり延長したりしない
- 先生に温かい雰囲気があり、子どもたちを大切にしている
学級崩壊してしまうクラスはこんな感じです。
- 子どもたちが人に対して不信感を持つような雰囲気がある
- 子どもたちがあいさつや返事を進んでしようとしない
- 授業開始のチャイムが鳴っても席に着かない
- 先生が授業をすぐに始められなかったり延長したりする
- 先生がいつも厳しく、子どもたちのことを過度に心配する
子どもたちには、子どもたちの雰囲気があります。
子どもたちの雰囲気と先生の思い描く教室の雰囲気がマッチすると、良いクラスになります。
しかし、時間にルーズであったり、先生や子どもが他人に対して過敏であったりすると、クラスが荒れていきます。
学級を立て直すポイント(基礎基本)
- 先生も子どもも居心地の良い雰囲気づくりを心掛ける
- 先生も子どもも時間をきちんと守る
また、学級崩壊を立て直すためには、子どもの発達段階に合った立て直し方が必要です。
学級崩壊:低学年の立て直し方
低学年の学級を立て直す場合は、
学級崩壊をしている低学年は、学級のルールがあいまいであることが多いです。
ルールが明確でないと、子どもたちは混乱し、楽な方ばかりを選んでしまいます。
もしかしたら、ルールが分かりにくかったり、厳しすぎたりするところがあるかもしれません。
- 学級のルールが明確になっているか
- 子ども全員が理解できるルールになっているか
学級崩壊:高学年の立て直し方
低学年の学級を立て直す場合は、
高学年になってくると、子どもたちは物事を深く考えられるようになります。
そのため、学年が上がるほど、子どもたちは自分の考え方をもつようになります。
成長段階が早い子だと、高学年で反抗期を迎える子もいます。
高学年で学級が荒れている場合、
担任の先生は、先生中心のワンマン経営するのではなく、子どもたちの考えや雰囲気を大切にした学級経営が大切になります。
もちろん、低学年の立て直し方と同じように、学級のルールが明確になっていることも大切です。
学級を立て直すポイント(高学年)
- 学級のルールが明確になっているか
- 担任の先生が学級のルールばかりにこだわっていないか
- 担任の先生が子どもたちの考えや雰囲気を理解することに努めているか
学級崩壊したときに担任がやるべき親への対応
学級崩壊をすると、子どもだけでなく保護者の不満も高まります。
先生は子どもに指導するだけでなく、保護者にも指導した内容を説明する必要があります。
昔は先生が絶対に正しいとされていたため、保護者が異論をもつことは少なかったそうです。
しかし、今は違って、保護者の中には学校の指導に異論をもつ保護者もいます。
だからこそ、日頃から教員は保護者に納得のいく説明を心掛ける必要があります。
- 学校であった出来事を保護者に詳しく丁寧に伝えている
- 「お子さんに〇〇がいけなかったと伝えて指導しました」と、子どもに指導したことをきちんと保護者に伝えている
- 学校での出来事や教員が指導したことを、保護者がどう思うかを聞いている
- 保護者がいつも陰ながら協力してくれていることに対して、感謝する言葉を伝えている
学校や学級の常識が、保護者との常識といつも合致しているとは限りません。
保護者に連絡をするときは、学校であった出来事だけでなく、「お子さんには、〇〇がいけなかったから、□□した方が良いと指導しました」と指導した内容も伝えるようにしましょう。
そして、「学校ではこういった指導をしたのですが、お母さんはどう思われますか?」のように保護者の気持ちも聞くとさらに良いと思います。
学級を立て直すポイント(保護者への対応)
- 教員は「子どもにも保護者にも「説明する」仕事である」と認識する
- 保護者や教員の誤解を防ぐためにも、教員は保護者の気持ちや考えを聞く
学級崩壊立て直しのスペシャル先生とは
学級崩壊を立て直すスペシャル先生とは、菊池省三先生です。
菊池省三(きくち しょうぞう)先生は、学級崩壊を立て直す先生として有名で、書籍出版やセミナー開催など広く活動されています。
- 菊池省三セミナー(こくちーずプロ)(有料:約3000円~約5000円)
- 菊池省三先生の書籍(有料:約1700円~約11,000円)
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学級崩壊の立て直しのおすすめ本とは
本サイトでおすすめする学校崩壊に関する書籍3選を紹介します。
- 「個の確立した集団を育てる ほめ言葉のシャワー 決定版」(菊池省三)
- 「必ずクラスを立て直す教師の回復術!」(野中信行)
- 「学級崩壊した時の新しい3つのプラン」(桜木きよ)
「個の確立した集団を育てる ほめ言葉のシャワー 決定版」
菊池省三先生の「個の確立した集団を育てる ほめ言葉のシャワー 決定版」です。
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教員経験が長い先生ほど、「褒め言葉のシャワー」を聞いたことがあるのではないでしょうか。
褒め言葉のシャワーは、日直になった子がクラスの子たちから帰りの会で良いところを発表されるという実践です。
クラスの子たちも発表するために、一生懸命に友達の良いところを見つけようとします。
クラスは褒め言葉のシャワーで温かい雰囲気になります。
本書のポイント
- 現在は現役を引退されて講師として活躍されている先生の書籍
- 日直になった子は、帰りの会でクラス全員から褒め言葉を言ってもらえる
- 良いところを友達に認めてもらえるので、自己肯定感が高まる
- 「良かった!」「頑張っていた」など、温かい言葉がクラスから出るようになる
「必ずクラスを立て直す教師の回復術!」
野中信行先生の「必ずクラスを立て直す教師の回復術!」です。
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4月初めの3日間を「黄金の3日間」とし、学級経営を長年研究してきた先生です。
野中先生の書籍は、4月の学級のつくり方を解説したものが多いのですが、学級の立て直しについての書籍も執筆されています。
朝の会の始め方、給食の準備や片付けの仕方など、学級を立て直すポイントが記載されているので、
学級の気になる部分だけを読んで改善することができます。
本書のポイント
- 現在は現役を引退されて講師として活躍されている先生の書籍
- タイム当番を作って、朝の会や給食をスムーズに進める
- 清掃指導のポイントは3つ①役割分担を明確に②終わりの時間を守る③担任も清掃する
「学級崩壊した時の新しい3つのプラン」
桜木きよの「学級崩壊した時の新しい3つのプラン」です。
学級崩壊した翌年に学年主任へ昇進した経験から、
学級崩壊した時にもつべき新しい考え方を、現役の教員が解説する電子書籍です。
「今、学級崩壊をしていて苦しい」「お金を出してでも解決したい」という方は、この3つのプランを実行すれば学校へ行くのがつらくなくなります。
電子書籍なら、一度の買い切りで情報が更新されても追加費用は発生しません。
スマホでも見ることができるので、持ち運びも簡単で読みたいときにすぐに読めます。
本書のポイント
- 現役の教員が解説するので、リアルな現場のつらさが分かる
- 学級崩壊した時に3つのプランを実行するだけで苦しさから逃げ切れる
- 電子書籍なので、スマホやパソコンで書籍の置き場所を取らずに、読みたい時に読める
更新されても更新料は無料。
本屋さんとの書籍とは違って、電子書籍は最新情報をいつも手に取ることができるので、1回の飲み会代(3000円ほど)でずっと学び続けることができます。
僕が経験した学級崩壊のリアルな事例や、改善のために行った対策を詳しく知りたい方は、ぜひお買い求めください。
学級崩壊の立て直し【まとめ】
学級崩壊の立て直しのポイントまとめ
- 教室の雰囲気と時間を見つめ直す
- 学年や発達段階に合った立て直しをする
- 親への対応は、説明を丁寧に心掛ける
- セミナーや書籍で、立て直しの勉強をする
学級崩壊立て直しの第一歩は、まずは行動してみることです。
本記事で理解したことをそのままにせずに、ぜひ行動に移してみましょう。
でも、このまま学級が盛り上がらないのはつらいし…。
ちょっとした工夫なのですが、まずは環境を整えてみましょう。
環境を整えると、学級立て直しへのモチベーションが上がり、すぐに行動ができるようになります。
すぐに行動できるように、まずは環境を整えましょう。
学級崩壊に関する教育書を読んだり、学級経営に関するセミナーに参加したりしてみてください。
あなたのこれまでの経験だけに頼るのではなく、学級の立て直しについての新しい考えに触れることで、きっと崩壊解決の糸口を見つけることができると思います。
学級が少しでも楽になれば、
先生の気持ちにも余裕ができ、笑顔で過ごせる時間が増えて、
眠れない夜や気が晴れない休日を過ごす苦しみから解放されます。
学級の立て直しのためにも、ぜひ環境を整えて行動に移してみてください。